土地探し その3:夏山とスズメバチ


前回(その2)からの続き

その1はこちら

 

 

現地へ行ってみた。

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写真では伝わらないかもしれないが、想像より遥かに太く大きく迫力のある木々にビビる。

倒れてきたら間違いなく、死ぬ。

 

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小屋暮らしをしようという人達が土地選びの際、山林を見て「怖い」と感じる事が多いという事は話では聞いていた。

実際怖い。

人の手が入っていない山林や、でかい木々達にすっかりビビる。

自分が入りこんだことがないような環境であるため、太古に刻まれたであろう本能が「ここはお前の縄張りではない」と、恐怖という名の警告を発している。

熊や猪も普通は人類の縄張りである市街地を恐れて近づかない。

熊や猪も、街を見て同じようにビビっているのかもしれない。

(人も獣も慣れればなんでもないのだが)

 

入れそうな場所を探してうろつく。

季節は7月になろうかという時期。周囲からはブーンと羽音が絶えず聞こえてくる。

最初は近くに蚊でもいるのかと思い手で払ったりしてみたが、もう少し遠くから聞こえてきているようだった。

あたりをよく見回すとミツバチが道路脇の花を飛び回り、せっせと働いていた。

「なんだ、ミツバチか・・」スズメバチじゃなくて安堵する。

びっくりさせなければ刺されないだろう、そのまま山林の中に足を踏み入れる。

目の前の木の幹にスズメバチが2匹ほど止まっていた。

やっぱり居ますよね。

違う場所から侵入を試みる。

 

写真を撮った位置は傾斜が激しいが、少し入れば小屋くらいは建てられそうな所もある。

道路脇の一部の盛り上がりを削れば、敷地内に車も入って行く道を作る事も将来的にはできそう。

 

しかし懸念もあった。小高い山の頂上付近の土地なので川もないし、井戸を掘っても水には期待出来なさそうだという事。

そもそも穴を掘るのが大変そうな地質。(地盤が強いとも言えるだろうけど)

岩盤が風化し、パイ生地のようになっているような地質で、素手でバリバリと面白いように剥がせるが、垂直方向の力に対しては結構丈夫。膨大な年月をかければさらに風化して土へと帰るんだろうがまだ見た目は岩。

また、近所に店が多いわけでもないので、山を頻繁に登り降りすることになる。買い物に車やバイクが必須だ。(この時は土地と一緒にバイクも買うつもりではあったけど)

蚊の群れが周囲で飛び回っているので、刺されないように全身をフリフリ動かし続けながら色々考える。

どんどん蚊が増えてくるので動きもどんどん激しくなっていく。傍から見たらヤバイ人だ。

葉が生い茂り、遠くまで見渡すことが出来ない。木を伐採したらどういう景色が見えるのかも分からない。

葉が落ちて見通しが良くなり、蚊もいなくなった頃にまた来よう。

 

こうして僕は逃げ帰ったのだった。

 

 

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お土産にトンビ?の羽根拾った。

やったぜ。

 

つづく