土地探し その9:値切る


前回(その8)からの続き
その1はこちら

 

中々いい感じの土地があったので地主さんに連絡をする事にしたのですが、この時点では現地を見ていなかったし、購入意思が確定していたわけでもありません。

近所ではないので、現地へ行くのもタダではない。

とりあえず価格交渉をしてみてから考えようという感じでした。

 

地主さんに電話をかけ、自己紹介的な事なんかをしたりしたあと、

「公図、登記簿、固定資産税納税通知書などを、携帯の写真などでも結構なので、メールで送って頂けることは可能でしょうか」と聞いてみました。

自分でも法務局へ行けば見れるんだろうけど、金がかかる。

見せてもらえるならそれが一番いい。

売主に直接見せて貰う形だと、偽造の可能性が・・なんて事を考えたりもしたが、安い土地でそこまでする価値は多分ない。

「携帯は持っているけど、そういうのはよく分からないので、郵送で送ります」との事。年配の男性のよう。

 

色々お話を伺うと、かなり昔に投機目的で買われて、ずっと放置されていたよう。

固定資産税だってタダではないのに・・。

 

関西の人間じゃないので、値引き交渉の話というのは中々切り出し辛いものです。

値引き交渉をする人を卑しいと思う事はないし、むしろそういった取引をする経営者なんかはカッコいいとすら思うが、いざ自分がしようと思うとなにか負い目を感じてしまうわけです。

ましてや自分が言おうとしているのは「1割引きおまけして」とか、そういうレベルではない。

「もう十分安いだろ!ふざけるな!さらに買い叩くのか!」なんて言われたりする可能性もある。

 

どうでもいい話なんかもしつつ機会を伺い、勇気を出して言う。

 

俺「10万円で売って頂くわけにはいきませんか?」

 

地主さん「んー、どうでしょう?20万で手を打ちませんか?」

別に返答は後日とかでも良かったのだけれど、あっさりと下がっちゃった。

 

俺「うーん20万ですか・・・」

20万でも安いとは思うが、僕は優柔不断なので即決は出来ません。

「20万ですか・・どうしようかな・・」と考え始める。

ずっと無言だと気まずいし、移転登記を自分でやってかまわないか聞いていなかった事に気付いたので一応確認を取ろうと尋ねました。

俺「そういえばもし買わせて頂いたら移転登記の手続きは自分でやろうと思っているんですが・・」

 

移転登記の手続きを自分でする場合は、地主さんの印鑑証明などを送ってもらう必要があるのですが、見ず知らずの人に送るのは怖いから司法書士を通してほしいと言われる場合もあるようなんです。

当然そうなればその分の費用がかかるので確認しておきたかった。

 

そうしたら俺が喋り終わる前に、

地主さん「全部あなたがやってくれるならその費用分差し引いて。15万でも構わないですよ」

との事。

 

移転登記を自分でやってもかまわないかを確認するために聞いただけだったのだが、値引き交渉と受け取られたようだ・・。

ラッキー値引きだ。

やったぜ。

 

もっと粘ることも可能だったかもしれませんが、数十年前に結構な価格でこの土地を買われたのだろうと思うと、投機はギャンブルなので仕方がないとは言え、これ以上値切る事は申し訳なかった。

(ただし相手は地価の高い東京に住んでる方だったし、その後のやり取りからすると他にいくつも土地を持っていて、その売却を割りと最近もしていたようだったので、トータルで考えたら大儲けしてたりするのかもしれませんが)

 

「後日、土地を見に行き、改めて電話させて頂きます」という事を伝えたのでした。

 

つづく?