上の写真は少し前に柱の一部分を平面に加工した時の物。
そしてこちらの写真が上記の柱に、ホゾ穴を彫ったもの。
お分り頂けただろうか。。
俺も写真を後々見ていて気付いたんだけど、穴を掘った後の写真には平面に削ってた時にはなかった「割れ」が入っている。
これは木材の乾燥収縮で起きるひび割れで、調べてみるとログハウスオーナーなんかも「これはそういうものだから仕方がない。味だよ味。」的な感じの事を言ってるっぽいので、自分もあまり気にしてこなかった。
普段から割れを気にしてなかったので穴を掘ってる最中に新たなひび割れが起きても気付かなかったと思われる。
別にこれくらいのひび割れは気にしないんだけど、少々原因が気になる。
おそらく原因は、
- まだ乾燥しきってなかったため平面に削ったところやホゾ穴から急激な乾燥が始まりひび割れた。
- 穴を掘ったことで、ひび割れずにいた部分の均衡が崩れひび割れた。
このどちらかだと思う。
2の場合ひび割れはすぐに収まりそうだが、1の場合はこれからもどんどん割れていく可能性がある。
あまり下手な位置で割れるとホゾ穴が広がってガバガバになってしまう事もあるかもしれない。
なお柱の底部も切った直後には断面に割れが無かったが、数日後には割れが始まった。
そのため底部には急激な乾燥によるひび割れと、断面の端に何かを引っ掛けたりして柱が傷つくのを防ぐために断面全体にボンドを塗っておいた。
この平面部分にボンドを塗るのはいささか抵抗があるので、「しようかなぁ」と思いつつ先延ばしにしてきた背割りをすることにする。
背割りとは
ホームセンターなんかでも太めの土台なんかだと丸ノコで切れ目を入れてあったりするけど、あれのこと。
あらかじめ切れ目を入れる事で、木材の部位ごとの収縮差から発生するひび割れをある程度防ぐ事が出来るらしい。
ただし強度は当然落ちてしまうし、下手なところで背割りしてしまうと丸太の使用箇所が限定されてしまう上、なんとなく人為的に大きな切れ目を入れるという行為に抵抗があったため、背割りするのは先延ばしにしてきた。
チョークラインで背割りする箇所に線を引き、チェーンソーで切った。
なお丸太は角材と異なり表面がデコボコしてたりするので、チョークラインや墨つぼで精密な線を引くのは難しい。
これ位アバウトな線を引く時くらいしか役に立たなそうな気がする。
これで割れが収まってくれたら嬉しいけど、どうなるかな。